ディレクター挨拶
髙橋大翔 Takahashi Hiroto
風景写真家 / 美術家
みなさまへ
この度はTIALA.のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
ディレクターを務めております、写真家・美術家の髙橋大翔です。
TIALA.という屋号には、私が写真を通して大切にしてきた視点――
「日常に潜む美を、そっとすくい上げ、ありのまま称えたい」
そんな想いが込められています。
写真を“操作”したり“見せ場”を作るのではなく、「そのままでもいいよ」と静かに語りかけるように。
一瞬一瞬の、儚くも愛おしい時間を抱きしめる気持ちでシャッターを切っています。
私が作品を通じて伝えたいのは、過去や未来にとらわれず、「今」という時間を大切にして生きてほしい、というメッセージです。
当たり前のように流れていく日常こそ、かけがえのないもの――
桜が散った後の花びら、柔らかな光に浮かぶ葉の影。
誰もが通り過ぎてしまうその瞬間に、美しさを見出し、記録し続けていきたいと思っています。
私自身の信条は「その一瞬にすべてを。」という言葉に集約されます。
写真はただ被写体を捉えるだけでなく、対話し、共鳴し合う行為だと考えています。
日常の中の発見や、小さな奇跡を見逃さず、心の奥底に響く作品を目指しています。
TIALA.は、単なる“写真事務所”ではありません。
私自身の活動や作品、個展やプロジェクトの“核”として、日々進化し続ける場所でありたいと思っています。
他の多くの写真家が再現性や話題性を追い求めるなかで、私は「今あるもの」を、その場に流れる空気ごと、丁寧にすくい上げていくことを大切にしています。
名所や絶景ではなく、日常の一コマから、心に残る風景を生み出したい。
SNS映えや一時のリアクションではなく、私の写真や作品に触れてくださった誰かの心に、静かに深く残るものを生み出したいと考えています。
TIALA.の写真が、見てくださる方一人ひとりの「今」にそっと寄り添い、
その瞬間の大切さ、美しさを感じていただけることを、心より願っています。
TIALA. ディレクター 髙橋大翔